シロアリ被害施工事例
雨水は、屋根·軒下·外壁·窓枠から知らぬ間に入り込み、家の大切な土台や柱・梁・筋交い・火打等を腐らせ、シロアリのエサとしてしまいます。
シロアリ被害にあった家は、大地震で倒壊する危険性があります。阪神淡路大震災では、倒壊した住宅の8割がシロアリ被害にあっていたと言われるほどです。
雨漏りやシロアリ被害を防ぐためにも、住宅のメンテナンスは重要です。
神奈川県寒川町K様邸 屋根修理·外壁修理·シロアリ被害施工事例
神奈川県寒川町にお住まいのK様から雨漏りのご相談をいただきました。
こちらのお宅は、K様が幼い頃住んでおられた家で、17年間空き家の状態でしたが、また戻って今お住まいになられているそうです。空き家にしていた17年間、一度も手を入れていなかったそうで、そのせいか雨が降ると部屋の中に雨漏りしてお困りとの事でした。
実は既に1社、屋根修理業者に相談して屋根葺き替えの見積もりをもらったそうですが、「本当に屋根を葺き替えるしか方法がないのか心配になって、グリーンパトロールさんに相談してみようと思いました。」とのお話で、病院でいうところの「セカンドオピニオン」でご相談くださったそうです。
弊社の一級建築士を伴い、まず家の中を拝見したところ、廊下の壁のクロスに雨水が伝った跡の雨染みができていました。
二階の部屋の中は天井にも雨染みができていて、壁のクロスはのりがはがれ、めくれてしまっていました。雨水をバケツで受けるほどの雨漏りで、とても困っておられるとのお話でした。
外に出て、家の周りをぐるりと回って調べると、浴室脇の外壁に大きなひび割れを見つけました。ひび割れしている個所が膨らんでいたため、もしかしたらシロアリが入っているかもしれないな・・と思いました。外壁のひび割れの膨らみは、シロアリ被害の特徴だからです。
雨漏りは、屋根の上に上がって確認する必要があるので、日を改めて伺うことにしました。
雨漏りが激しかった部屋の屋根を調べます。下から見るとわかりませんが、屋根の上にあがってみるとひどい状態でした。
瓦がめちゃくちゃに割れ、下地のルーフィングも切れ、棟瓦も一部なくなっていました。
過去に誰かが屋根に上がった際瓦を踏み割ってしまったのか、何かが飛んできて当たって割れたのか、いずれにしても雨漏りして当然という状態でした。
次に外壁を調べます。キッチンの外側の壁に大きなひび割れがあり、キッチンの柱にはシロアリに食害された跡があったため、キッチンの外壁を開いて調べる事にしました。
外壁を一部開いてみると、やはり思った通り!柱がシロアリ被害にあっていました。よく見ると、生きたシロアリが数十匹うごめいていました!
シロアリに食べられボロボロになった柱は手で簡単に取れ、そこにも生きたシロアリがいました。
K様のお話しでは、17年間放置していた家に戻ってみると床がブヨブヨになっていたので、ご主人が床をあけて調べてみたそうです。すると床下にシロアリが!そこでシロアリ駆除業者を呼んでシロアリ消毒をしてもらい、それがほんの3ヶ月前の事だったそうです。もうシロアリは解決したと思っていたK様は「壁にまでいたなんて!」と驚いておられました。
通常シロアリ消毒業者が行う消毒は床下のみなので、このように壁の中にシロアリが入っている場合は薬剤が届かず殺せないのです。ですので、シロアリが外壁にまで到達している場合は、シロアリ消毒業者でなく、我々のようなシロアリ駆除のできる工務店にご依頼いただかないといけないのです。
膨らみのある大きなひび割れが入っていた浴室脇の外壁も、シロアリ被害にあっていました。
調査の結果、屋根の葺き替えに加え、シロアリ被害にあっている柱の交換修理と消毒を行う必要があることがわかりました。K様は「屋根だけじゃなかったんですね!わかってよかったです。グリーンパトロールさんに相談してよかった。」と仰ってくださり、修理を全てお任せ頂けることになりました。
シロアリ被害にあった外壁の補修工事が始まりました。外壁を取り除いてみると、柱と梁のあちらこちらがシロアリ被害にあいボロボロになっていました。
シロアリの食害でボロボロになった柱は、家を支える機能を果たしておらず、ラスカットと呼ばれる左官下地用の壁面ボードで、かろうじて強度が保たれている状態でした。こんな状態でもし大地震が起こったら、家は倒壊してしまいます。大地震が起こる前で良かったです。
雨漏りしていた二階の部屋の柱もシロアリの食害にあっており、シロアリ被害は広範囲に及んでいることがわかりました。
シロアリ被害にあった柱や筋交いは交換できる柱は交換し、室内側を解体しないと交換できない柱は、新しい柱や筋交いを加え、補強工事を行います。
洗面所と浴室の外壁の柱は、新しいものに交換したり加えたりして修理しました。その上にラスカット材をはり、左官工事をして、外壁をきれいに塗りなおして完成です。
見違えるようにきれいになりました。外壁塗装をすると、まるで新築のようになりますね。柱や筋交いが新しくなり、耐震性能が高いラスカット材をはったので、地震に強い家になりました。
玄関脇の外壁を開けて調べるとこちらもシロアリ被害にあっていました。ボロボロになった柱は交換し、修理・補強します。
修理が終わったら、こちらにも耐震性能の高いラスカット材をはって左官工事をします。外壁塗装が完了し、きれいで丈夫な外壁ができました。
次は屋根を修理します。割れた瓦と切れたルーフィングは取り除き、防水コンパネをはった上に、新しいルーフィングを敷きます。
こちらは棟下地を作っている様子です。下地ができたら棟包み板金を取り付けます。
新しい屋根材は、ガルバリウム鋼板です。ガルバリウム鋼板の屋根は軽く耐久性があります。錆びに強く長持ちするのです。
天窓の周りは雨が漏るポイントです。そもそも屋根に穴を空けて天窓を設置いているわけですから、雨漏りしやすくなるのは当然です。時間の経過とともに天窓周りの防水機能が劣化するので、10年~15年程で雨漏りしてくるケースが多くみられます。
天窓周りを雨漏りしにくくするため、雨水が入らないようにする水切りを丁寧に取り付けました。
瓦が割れて雨漏りしていた屋根が、ガルバリウム鋼板の屋根に葺き替えられ、綺麗になりました。これでもう雨漏りの心配はいりません。
重い瓦の屋根だと、もし大地震が起きた際、その重量で住宅を押しつぶしてしまう危険性がありますが、軽いガルバリウム鋼板の屋根に葺き替えたので耐震性能がアップしました。屋根はできるだけ軽い方が地震に強いのです。
外壁の施工前・施工後です。シロアリを駆除し、シロアリの食害にあった柱や筋交い、梁を交換・補強したので、外壁が強くなりました。屋根も軽くなったので、家全体の耐震機能がアップし、地震に強い家になりました。
外壁修理と屋根修理が完了しました。もう雨漏りの心配はありませんし、地震に強い家になったので、安心して暮らしていただけます。
「最初に見てもらった業者に屋根修理を頼んでいたら、外壁のシロアリ被害に気付かないところでした。グリーンパトロールさんに相談して良かったです。お陰様でとっても綺麗になりましたし、何より安心しました。本当にありがとうございました。」とK様は大変喜んでくださいました。
外壁のひび割れは「塗ってきれいにすれば終わり」と思っていらっしゃる方が多いですが、実はK様のお宅のようにシロアリ被害にあっている場合があります。シロアリに食べられた柱は強度がなくなり、大地震が来た時大変危険です。
外壁にひび割れを見つけたら、ペンキ屋さんに相談するのではなく、あなたの街のハウスドクター狩谷 昌伸にご相談ください。
神奈川県茅ヶ崎市 S様邸 シロアリ改修工事
ご主人が一級建築士というS様から、ご自宅の総合リフォームのご相談をいただきました。S様のご両親が建てたお宅は築35年になり、あちこち問題がでてきたのだそうです。
弊社のホームページの施工事例集をご覧くださったそうで、「住宅リフォームの施工をたくさん手がけている狩谷さんだから相談しようと思ったんですよ。」と仰ってくださいました。
以下の平面図と立面図で、S様邸のリフォーム概要をご覧いただけます。
では、シロアリ被害がどのような状況だったか、詳しく内容を見ていきましょう。
まずご相談いただいたのがキッチンです。キッチンの内壁が膨らんできてタイルがはずれてきたそうで、急場しのぎにガムテープでとめてありました。
そこで外にまわって外壁側から見ると、謎の膨らみが発生している場所の真上に気になるものを見つけました。外壁にサイディング(外装材)を施す際、雨水の浸入を防ぐため中間に水切りを入れるのですが、本来ずっと続いていなければならないはずの水切りが途中で終わっています。
壁の膨らみはちょうどこの真下。水切りがちゃんと繋がっていれば、雨水は水切りを伝って外に流れていきますが、途中で終わっているため、雨水がここから真下に侵入し、壁の膨らみを発生させたと考えられます。
また、壁の膨らみがある右斜め上には、サイディングの下地が水を吸ってめくれてきている箇所がありました。窓周りのコーキングが劣化し、やぶれた箇所から雨水が中に侵入したようです。サイディングのめくれは別の場所でもみられました。
家の周りをぐるっと回って調べてみると、別の場所でもサイディングのめくれや、水切りが途中で終わっている箇所がみられました。
キッチンの壁の膨らみは、雨漏りが原因と考えられます。雨水が中にしみ込んで、柱の木が膨張しているのです。シロアリが入っている可能性がありましたので、台所の裏側の壁をあけて詳しく調べることになりました。
壁の中を調べてみると、家の土台の柱がシロアリに食べられボロボロになっていました。壁の膨らみがあった箇所の柱は、シロアリが木を食べ進んだ蟻道(ぎどう)がはっきりと見てとれます。
柱や梁のの高い場所にシロアリ被害が及ぶのは、雨漏りや水漏れが原因であることが多いです。
窓のコーキング劣化箇所やサイディングのめくれ、水切りの切れ目などから浸入した雨水が、柱や土台の木を湿らせ、そこにシロアリが入って木を食べつくすのです。
納戸の入り口の下の土台の木もシロアリに食べられていました。キッチンからぐるりと回って、シロアリ被害がこんな場所まで到達しています。
このように広範囲にわたってシロアリ被害にあっている場合、シロアリを消毒し駆除しただけでほおっておくのは大変危険です。大地震が来たら1階部分がつぶれて2階が落ちてきます。
そのような事態を防ぐため、土台や柱を交換して補強することになりました。
シリアリに食べられた柱を新しい柱に替えていきます。柱と柱が交わる箇所には金具を取り付けて補強します。
めくれあがっていたサイディングもきれいに張り替えていきます。新しく張り替えるサイディングは、途中に水切りが不要な新型の素材です。
次はお風呂場です。お風呂の上がり口の床がブヨブヨになって、ガムテープで押さえている状態でした。
お風呂の上がり口を詳しく調べると、お風呂の床と段差の間にひび割れができていました。お風呂のお湯をジャバーっと流すたびにこのひび割れに水が入り込み、お風呂の土台の木に水がしみ込んでいたのです。
お風呂の壁を外側から調べると、お風呂の土台や柱、建物を補強する役割の大切な間柱や筋交いもシロアリに食べられボロボロでした。
そこで、土台と柱、間柱と筋交いを交換し、ユニットバスにリフォームしました。ユニットバスなら水漏れしないのでシロアリの心配はなくなります。ブヨブヨになった床も張り替えました。
その他にも、トイレの便器交換やクロスの張り替えなど、S様が気になっておられたところをきれいになおしていきました。
「シロアリ退治だけじゃなく、やられたところを丸ごと直してもらえたし、家のことも色々相談できて安心したよ。やっぱり狩谷さんにお願いしてよかった。」とS様は大変喜んでくださいました。
湘南地域(神奈川県,茅ケ崎市,鎌倉市,藤沢市)にお住まいの方で、シロアリが心配の方は、ご相談・お見積もりは無料ですので、グリーンパトロールにご相談ください。(※しつこい営業も致しません)
神奈川県茅ヶ崎市 S様邸 シロアリ改修工事
神奈川県茅ヶ崎市のS様は1994年に外構工事を弊社で施工してくださったお客さまです。
弊社が定期的に送付しているリフォーム新聞をいつもご覧になってくださっていて、ショップくすの樹にご来店くださいました。「玄関ドアの開け閉めに不具合があるから見て欲しい」との事。早速、翌日現場調査をしました。
玄関を外から見た写真です。外壁はモルタルで玄関周りはタイルで仕立ててあります。外観では問題があるようには見えません。
中に入りドアの開け閉めをしてみました。確かに不具合が生じています。ドア枠の状態を確認しようと丸印のドア枠を触ってみると・・・驚きました!指で触っただけなのにドア枠に穴が空いてしまいました。
ドア枠の材木は皮一枚で中が空っぽな状態になっている可能性がありました。これではアルミ製のドアを支えられません。玄関ドアはそのまま再利用して、玄関ドア枠を交換。再度取り付け工事をすることになりました。
ところが、玄関ドアを外し、ドア枠を取り替える工事にかかろうとすると、枠どころか土台や柱も状態が良くない事に気が付きました。そこで間柱の部分のモルタルを壊して柱の状態を確認してみると・・・。柱は写真の通りシロアリ被害でスカスカの状態でした。
玄関右脇の状態です。土台も角柱も下から上までシロアリ被害にあっています。
玄関上の屋根が落ちないように急遽、本来の角柱の横に柱を設置しました。S様もシロアリ被害を受けた角柱をみて驚いていました。このように柱の上の方まで食べつくされていたので、獰猛なイエシロアリかアメリカカンザイシロアリがいたと思われます。お客さま同意のもと、現状を確認するため、玄関の窓枠を外す事になりました。
2本目の柱もそして窓枠の内側もシロアリ被害にあっていました。玄関の瓦屋根がいつ落ちてもおかしくない状況です。向かって右側の2本目の柱は通し柱)で2階建の建物を支えている訳ですから、もし大地震が来れば、大倒壊はまぬがれない状態でした。
玄関の瓦が崩れてこないように応急補強をして、下地交換の作業です。こちらは土台や柱を交換中です。
柱、筋交い共にしっかりと固定します。
次に透湿シートを施工します。透湿シートを張ってしまえば、外からの雨水をシャットアウトしてくれ、室内の湿気は外へ逃してくれるので、室内は快適です。次にベニア、ラスカットパネルを施工します。ラスカットパネルは耐震性能が高いので、これを張っただけで両スジカイを取り付けたのと同様の耐震強度が出せます。おまけに、表面はモルタルが付着しやすいように左官下地になっているので一石二鳥。これで下地処理の完成です。
当社の左官スタッフが作ってくれたモルタル壁の上にシリコン樹脂塗料を塗りましたから、外壁は10年以上長持しますので、安心です。「雨水を建物に侵入させない事」これがシロアリ被害にあわない重要なチェックポイントです。
住宅のプロ グリーン·パトロールに任せて安心!
窓や玄関が開きにくい場合は、窓や玄関を交換。壁にヒビが入っていればペンキ屋に依頼して塗る。クロスのはがれやカビをインテリア内装会社に直してもらう。
そうして雨漏りに気づかず放置してしまい、最終的にお部屋の中まで雨漏りしてしまったり、シロアリ被害にあってしまうケースが意外に多いのです。
気になる症状は、ハウスドクター (株)グリーン・パトロールの狩谷昌伸にご相談ください。「この症状はシロアリに関係あるのかないのか?」をきちんと調査いたします。
施工実績1万5千件以上、地域密着で50年以上の実績があります。熟練大工と一級建築士がいるので安心してお任せいただけます。屋根修理・外壁修理から屋根葺き替え、住宅リフォームまで、幅広い知識と経験で、お客さまのご要望にお応えします。